スタッフブログ

【社長コラム】壊すのではなく、未来へつなぐ 「 アッシュホームのリフォーム哲学」

こんにちは、アッシュホーム代表の小澤です! 

最近「建て替えではなくリフォームしたい」というお声も多くいただきます。
それはきっと、家に込められた思い出や愛着を大切にしたいという気持ちの表れだと思います。

家は単なる建物ではなく、ご家族の物語を育む「器」でもあります。

私たちが目指すリフォームはその大切な記憶を残しながら、不便や老朽化を解消し今の暮らしにフィットさせることです。
例えば、耐震性能を上げつつ間取りを変えることで、安全性と快適さを両立させます。
水回りを最新設備に変えれば家事の負担が軽くなり、生活の質も向上します。

リフォームは「今の家をただ直す」作業ではありません。

これから先10年、20年、ご家族が笑顔で暮らせるように未来の暮らしをデザインする仕事です。

リフォームの現場に立つと、新築では絶対に見られない家そのものの素顔が顔を出します。
床を剥がすと見える大引きや根太。
壁を開ければ当時の職人さんのくせや、材木の選び方までが分かる。
そこからその家がどう建てられたのかが、手に取るように感じられるんです。

リフォームの醍醐味はこの既存の骨組みをどう活かすか。
例えば、築30年の木造住宅では梁の含水率やヤニの出方を見極め、再利用できるかを判断します。
築浅の家でも断熱材の痩せや経年収縮を計算して補強をかけることがあります。

設計面でも新築とは違う思考が必要です。
「既存構造と新しいプランの力学的バランス」を計らないと、耐震性を損なう危険があります。
そのため解体前から構造計算と現場調査を二重で行い、プランは必ず耐力壁の位置と連動させます。

また、素材の相性も重要です。
古いスギの梁に新しい集成材を継ぐ場合、湿度の影響や将来の変形率を考慮しなければなりません。
下地材一つでも、釘打ちかビス止めかで耐用年数が変わります。
この辺りは一般的なカタログには載っていない話です。

私にとってリフォームは単なる「直す」作業ではなく、既存と新規の技術を融合させる総合格闘技。
現場ごとに条件も制約も違うからこそ職人や設計士と頭を突き合わせ、最適解を探す面白さがあります。

既存の家を残す価値は数字だけでは測れません。
その家が持つ経年美、使い込まれた木の艶、そして家族の記憶。
卓越した技術で、それらを未来に引き継ぐことが私たちの使命です。

新築のようにゼロからではなく、既にある命を蘇らせるのがリフォーム。
私たちは今日も解体の音と木の香りに包まれながら、次の20年を支える家づくりをしています。


公式YouTubeにてリフォームbefore/after公開中です!ぜひご覧ください♪
https://www.youtube.com/playlist?list=PLNfVxmNH7t9sfIu2oJlss0vdhkjDsb1T1